【日本文化を応援する『和風じゃぱん 』】和風じゃぱんレポート
〜 「竹久夢二 学会 」に出席しました 〜
私にとりまして 尊敬するリベラルアーツ的な師匠 である高橋世織先生から、興味深い講演をなさるという連絡があり、拓殖大学文京キャンパスで開催された「竹久夢二学会」にお邪魔しました。
講演は、「映画における人物の瞳、目、まぶた、について」膨大な資料を交えて、実に興味深い内容でした。
夢二の描く女性の目は三白眼に近いイメージで、非常に魅力的に見える描き方だそうです。
往年のスクリーンの中の女優さんのアップだけでも数十人以上 データとして発表していただき、そこに共通する「あるもの」に驚かされました。
それにしましても、人間の顔の中で 目が、かなり重要な役割を担っていることを痛感した瞬間でした。
それに、もう一つ、今回 初めて知って驚いたこと。が……
それは竹久夢二が15歳の頃、神戸の高校を中退して、父とともに、私の故郷の九州(八幡)の家のすぐそばに住んでいたこと(それも私の父と同じ会社に夢二の父子で勤めていたようです)
夢二は 15歳と言う多感な少年期
「目の前の山や海の景色を見て 何を感じたんだろう」(
そう思うと、急に親しみが増してきます。
夢二は、ロマンチシズムと、リアリズムを持ち合わせてた絵描きで、時代の風刺画を描く評価も高かったと言われています。
今回の発表者のお一人は、作者が不明の風刺画の中にも「夢二が作者に間違いない」との仮説を立てて実証された先生もおられ、謎解きが進むに連れさらに惹きつけられました
*竹久夢二が私の故郷 九州(八幡)で暮していて、労働者として八幡製鉄所で働いていたと知った事で、そののち「夢二が足尾銅山事件に関心をもつ可能性もあったのではないか」と 想像できます…
様々な人物から影響受けた中で、意外にも、「井伏鱒二」からの影響も大きいと言われてます。ちなみに、井伏鱒二の絵の上手さも今回初めて知りました。
それから、夢二と言えば 幾人かの女性との恋の物語は有名でしょう。
その中の1人「笠井彦乃」について描かれた「夢二を変えた女 笠井彦乃」の著者である坂原冨美代さんと話す機会がありました。
笠井彦乃と言う女性は、夢路にとって大変魅力的な女性だったことでしょう。
血縁者の坂原さんも本当に素敵な方でした。
まだまだ謎の多い竹久夢二、今後の学会の発表に大いに期待したいです。
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