【和風じゃぱん】鎌倉で夏目漱石〜寺田寅彦は二刀流⁇
北鎌倉駅に近い「円覚寺」の塔中 帰源院は、文豪夏目漱石の小説「門」にゆかりがあるんです。
その帰源院で、本日は、早稲田大学教授で物理学者の小山慶太先生から、寺田寅彦や世界的に有名な物理学者のエピソード、また、俳句や邦楽 物理など漱石と寅彦の共通の話題などについて講義して頂きました。
「やはり寅彦と言えば、理系の思考イメージに特化していると思われがちですよね。
ところが、実は俳句やエッセイなどの文系の才能も持ち合わせ 尺八に関する論文も書くなど、いわば メジャーに行った大谷選手のように『二刀流』なのです!」と、大変ユーモラスに講義をして頂いたお陰で、難しくて敬遠しがちな物理や 化学の話も、興味深く聞くことができました。
そして、物理学者には大きく2種類の考え方がある事や、寅彦が影響を受けた スケールの大きい「ブルジョワ物理学者 レイリー卿」の素晴らしい実績、さらに 最近よく耳にする「量子力学」についてなど、盛りだくさんの内容…
その中で、夏目漱石が 意外にも 理系の能力も素晴らしかったかを知り、驚いてしまいました(^-^)
日頃なかなか聞くことのできない 物理学の世界を、有名な小山教授から、それも 実際に漱石が参禅した円覚寺の帰源院で直接聴けるなんて
重ねて感慨深い経験に…
長年 夏目漱石のNPO活動に関わっているうち、こんな素敵なご縁に出会える幸せに感謝です(^-^)
暖かい日差しが入り込む 円覚寺の帰源院。
新緑に吹く風が 庭の草木を揺らしています…
「夏目漱石も、かつて ここに座って同じ景色を 見ていたのかしら…」
そう思いながら聴く講座は
さらに味わい深いものとなりました